そこにあるものが、あなたには見えませんか?

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今日は恋人、夫婦、親、友達など、身近な人に関する、ある視点のお話です。

今日お話しする視点に気づけないと、不平不満だらけの人生が続くことになるかもしれません。

でも、この視点に気づければ、ココロが軽やかになり、自然と愛があふれ出すかもしれません。

それほど大きな差になりますので、他のことはぜーんぶ中断してこの話を聴いてください。



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この視点がない人の発想

今日はぼくの子どもの頃の思い出話から始めますね。まず、ぼくの母はかなり大雑把な性格です(笑)

で、子どもの頃作ってもらっていたお弁当の中身が、友達のモノとは違って味気なくてね。ビジュアル的にイケてる友達のお弁当がうらやましくて。



Maisy lunchbox. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

自分のお弁当を友達に見られるのがなんだか恥ずかしかったコトを、オボロゲながら思い出しました。

まーバチ当たりな思い出なんですが(苦笑)、ここには、ある視点が欠けています。



同じ出来事を別の角度から見るコト

その欠けている視点とは、

「意識の銃口を相手に向ける」

ってコトです。




「咲坂さん、ワケわかんないよ。もう少しわかりやすく説明してくれない?」


で、ですよね(汗)、ごめんなさい。じゃ、さっきの思い出話でご説明しますね。

小さい頃のぼくが、母の作ってくれたお弁当に不満を持っていたのは、ぼくのアタマの中には、ぼくのお弁当と友達のお弁当しかなかったからです。

で、友達のお弁当は華やかでぼくのお弁当は味気ない、と「ぼくが」判断したワケですね。

さて、ここまでの話で登場人物は「ぼく」だけです。

人間の意識って、同時には色んなものに向けることはできません。その一瞬には、一つのものにしか意識を向けられないんです。

ちょっと物騒な例えですが、ピストルやライフル銃の銃口をどこに向けるか(苦笑)、みたいなコトです。

この時のぼくの意識をピストルやライフル銃に例えるなら、銃口は間違いなくぼく自身に向けられていました。

でも、実は登場人物は他にもいたんですね。


そう、母です。

当時の母は、いま考えてみれば現在のぼくより若かったかもしれません(汗)

たぶん毎日色んなコトに追われていて慌ただしかったでしょうね。いまのぼくらの生活を見れば、だいたい想像がつきますよね(苦笑)

お弁当のネタをじっくり研究している時間なんてなかったハズです。疲れてへろへろの日もあったでしょうし、凹んだ日もあったでしょう。

それでも、母はぼくのお弁当を作ってくれていたのでした。

そんなことまでありありとイメージできたら、「お弁当が恥ずかしい」なんて考えることが、どんなにバチ当たりなことか、子どもの当時
のぼくにもわかったかもしれません。


さて、ここまで思いを巡らせた時、ぼくの意識の銃口はどこを向いているでしょうか?

そうです、母ですよね。

「銃口が母に向いてる」って、かなり物騒な表現ですが(笑)



銃口を相手に向けると見えてくるもの

母の例で話してきましたが、これは恋人でも、夫婦でも、友達でもおんなじコトです。

意識の銃口が自分に向いていると、全ての判断のヨリドコロが自分だけになります。そうすると相手の行動が不満だらけになったりしちゃうわけですよね。

でもそうやって相手に不満を感じちゃうのは、ワガママとか冷たいとか、そういうことじゃないと思います。

これは単なる思考パターンで、クセみたいなものです。なので、その思考パターンに気づいた時に、相手に意識の銃口を向ければいいんです。

そして、もしもその人なりの想いが感じられれば、多少の難点なんかOKで、感謝すらできるかもしれません。つまり、

そこに愛を読み取れた人は、相手のどんな行動も「美しい」とさえ感じることができうるのです。




「咲坂さん、それはわかるけど、なかなか愛なんて読み取れないんだよね。」

そうですよね。うん、よくわかります。

じゃ、相手に不満を感じた時に、あなたの意識の銃口を相手に向けられるようになる練習をしてみましょうよ。



『STEP1』

気になる相手のイケていない行動、不満な行動を思い出してみましょう。

恋人でも旦那でも奥さんでも親でも友達でもOKです。



『STEP2』

あなたの意識の銃口を相手に向けてください。

  • その人がその行動を取った背景
  • その時のその人の気持ち
  • その時のその人のココロのコンディションは何点?
  • その時のその人のカラダのコンディションは何点?

こんなことを妄想(笑)してみましょう。ただし、一つだけ注意があります。

絶対に批判的にアラ探しをしてはいけません。これは「どっちが正しいか」を決めるエクササイズではないんです。

その人の行動がそうなった要因を、あなたに都合よく(笑)ポジティブに解釈してみてくださいね。

本当に正しいかどうかはさておいて、ポジティブな要因だけを考えるのです。例えばさっきのぼくの思い出話なら、

  • 毎日色んなコトに追われて慌ただしかった
  • 疲れてへろへろの日も凹んだ日もあった
  • 元々大雑把でキレイなお弁当は苦手(笑)

それでも母はぼくのお弁当を作ってくれていたワケで、これは母なりに精一杯だったんだろう、と。

そしてなぜそうしていたかといえば、ぼくのことを愛している以外の理由は考えられない……。

こんな感じで自分に都合よく妄想するのです。あなたが思いつく範囲で結構ですからね。



『STEP3』

その要因が本当だとして、その人に意識の銃口を向ける前と後で、その行動に対する印象は変わりましたか?

どーんなに小さなコトでもOKです。

変わったなら、何がどう変わりましたか?





エクササイズは以上です。


「咲坂さん、結局自分が妄想しただけで、その人の気持ちが本当にそうだったかわからないよね?」


はい、まったくその通りですよね。でも、あなたが妄想したその人の気持ちが正しくても間違っていても、まー正直どっちでもいいんです。

大切なのは、「その人にはあなたとは違う現実がある」って気づくコトです。

厳しい周りの環境や、上手くできない不器用さや、そういう現実ですよね。

その中で、その人なりに精一杯やってくれた。

それでもあなたは、その人の行動を、イケてないとか、もっとこうしてくれたらいいのにとか、そんな風に思えますか?

まだまだあなたへの愛が足りていないと思えますか?

ぼくらは意外と、愛を見逃しているのかもしれません。





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今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

咲坂好宥


  

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