あなたは、人から何か頼まれたり、ご厚意で何かしてくれたりするコトが、あなたの望みとは違う時、ハッキリ断れますか?
コレ、なかなかむずかしいですよねぇ。今日はそんなシチュエーションについて掘り下げてみたいと思います。
このコトを深く理解しないと大変です。セールスマンからは死ぬ程モノを売りつけられ、しょーもない異性に付きまとわれ、人生を全くコントロールできないまま、この世を去ることになるかもしれません。
逆にこれを知っていれば、いらないものはいらないと宣言することができ、なおかつ相手からも嫌われません。
魅力的でしょ? どうぞガシガシ使って、ステキな人生をお送りクダサイ。
では早速、解説から始めましょ。
断れない人の心理
依頼や申し出をうまく断れない人のココロの中には、ある方程式があります。
「断る = No + 嫌われる」
まあ多かれ少なかれ、誰のココロの中にもあるものだとは思います。
ただ、断れないタイプの人ほど、これと似ているもうひとつの方程式が、強烈にすり込まれているみたいです。
その方程式とは、
「断る = No + 傷つける」
です。
つまり、自分が断ることで、相手の人を傷つけてしまうのではないか、という怖れ。だから、申し訳なくて断れないのかもしれません。
実はぼくもそうでした
以前のぼくは売り込みや勧誘はサクッと断れたんですが、友達からのお願いゴトがなかなか断れませんでした。
「断ったら傷つけてしまう」と思うと、どうしても断れずに、自分の状況も顧みず引き受けちゃう。その結果、友達より自分の方が大変になっちゃったりして(苦笑)
異性からの「付き合ってください」系も弱点でした。やっぱり、「断ったら傷つけてしまう」と思うと、取りあえず付き合っちゃう。
「付き合ってみないとどんな人かわからないから……」なんて言い訳を自分自身にしていましたねぇ。でもホントにそう思っていたワケじゃなく、ただ断ることが怖かったのだと思います。
知り合いが厚意で何かしてくれるっていう申し出も、断りにくかったなぁ。
完全にありがた迷惑なのに(苦笑)
「申し訳ない」という想い
「あーっ、咲坂さん、あたしもそう! それでいつもいろんなコト背負い込んじゃうんだ。」
うわー、あなたもそうでしたか……。
どうもこのパターンの人って、相手からの依頼や厚意からの申し出を断ると、
- 相手を傷つけることになる
- 相手に迷惑をかけてしまう
- 冷たい自分は嫌われてしまう
こんな思考パターンに入り込んでしまうのかもしれません。
どうやらぼくらは、自分のことを嫌いな分だけ、うまく断れなくなってしまうみたいです。
でも相手の人って、本当に傷ついたり迷惑に感じたりしているのでしょうか?
相手の想い
本当に傷ついたり迷惑に感じたりしているかは、本人に確認しないとわからないので心理分析を使って想像してみましょうか。
相手の方があなたに望んでいるのは、
- 自分の依頼を聞いてほしい
- 自分の厚意を受け取ってほしい
といったコトですよね。
では彼らのココロの奥底、つまり自覚していない深層心理が望んでいるのはどんなコトでしょう?
それは、程度の差こそあれ、次のようなものです。
- 「私と仲良くしてほしい」
- 「私を愛してほしい」
- 「あなたの役に立ちたい」
- 「あなたに認めてほしい」
- 「私を助けてほしい」
根っこにあるのは大体こんな感じなんです。つまりその人、思いっきりザックリ言っちゃえば、あなたのことが好きなんですよ。
だから、あなたは自分のことを迷惑だとか嫌われるとか、そんな風に考える必要はないんです。
注意すべきなのは「伝え方を間違えない」コトだけ。
誤解が起きにくい伝え方さえできれば、あなたは誰も傷つけませんし、迷惑もかけないし嫌われもしません。
妖刀村正メソッド
じゃ、どうしたら「申し訳ない」と感じないでうまく断ることが出来るか、お話ししましょうね。
「咲坂さん、今日もステップいくつ……とかいうのがあるなら、余計な話はやめてさっさと教えてよ!」
あーはいはい。(つまんねーの。)
でもまー、ご要望にお応えして、今日のところは早速、簡潔でシャープに、かつ味わい深くココロに響くようなテイストで、もう引っ張るのはやめて今すぐ……(以下略)
……では、誰の頼みやご厚意の申し出でも、「妖刀村正」でスパっと斬ったみたいにお断りできる方法をお話ししますね。
Photo by Ihimutefu [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)]
名付けて、「妖刀村正メソッド」!(完全にそのまんま)
『STEP1』
まず、次の事実をしっかりアタマに叩き込んでください。
「断ることそれ自体」で、相手が傷つくことはありません。
相手が傷つくとすれば、それは「No」の解釈の問題です。それがあなたの伝える技術の問題ならこの「妖刀村正メソッド」で解決です。
厄介なのは、相手の解釈の仕方って場合ですよね。あなたにそんなつもりがなくても、その人の色眼鏡、つまりココロのフィルターが傷つけられたように解釈しちゃうワケで。
それは、その人のココロの傷によるものかもしれませんが、ハッキリ言います。
そんなの知ったこっちゃねぇぜ。
それはその人の問題なのであってあなたの問題ではないですし、あなたが悪いわけでもありません。あなたは、あなた以外の誰の人生も、背負う必要はないんです。
それを背負うことで、あなた自身の人生がハッピーでなくなるのなら、ロクデナシですよ、あなた。だって、あなたは最低限、あなたの人生をハッピーにする責任があるんですから。
詳しくは、『他人の問題を背負いこまない方法』をご覧くださいね。
ここまではOKですか?
『STEP2』
相手がご厚意で申し出てくれたけれどやむを得ず断る時、「ごめんなさい」「すみません」を使わないでください。
使うのは、必ず「ありがとう」です。
ご厚意で申し出てくれた時の相手のココロの奥底を思い出してください。
「あなたの役に立ちたい」でしたよね。
なぜかといえば、あなたのことが大好きで「私と仲良くしてほしい」「私を愛してほしい」と思っているからです。
こんな気持ちを持ってもらえるなんて、うれしいと思いませんか? それなら、伝えるのは「ごめんなさい」「すみません」という謝罪のコトバではないですよね。
そう、感謝のコトバです。
「No, sorry.」じゃなくて、「No, thank you.」
「心配してくれてうれしいよ! ホントにありがとう。」でしょ?
むしろ、「Sorry Not Sorry(あーごめんごめん、謝る気ないんだわ)」みたいな開き直りでOKですよ (* ̄ー ̄*)ニヤリッ
『STEP3』
相手があなたにお願いをしてきたのに、やむを得ず断る時は、「ごめんなさい」「すみません」を使ってもOKです。
ただ、個人的には違うことを伝えた方がいいんじゃないかな、と思っているんです。
相手のココロは、「私を助けてほしい」「私を愛してほしい」と感じています。その気持ちに答えられないのは決して「罪」ではないので、謝罪のコトバじゃなくてもいいと思うワケで。
あなたが感じているはずの本当の想いって何でしょうか?
「力になれなくてすごく残念だなぁ。」
「なんとかうまく行って欲しいな。」
「応援しているよ!」
みたいな気持ちですよね?
それならそれを伝えた方が、あなたの気持ちが届くのではないでしょうか。
『STEP4』
断る時、主語は「あなたは」ではなく「私は」を使うように意識しましょう。
「あなたは」で話し出すと、この方のコンプレックスやココロの地雷を変に刺激しちゃうコトがあって、責められたり攻撃されたりしているように解釈されることがあるからです。
「妖刀村正メソッド」は以上です。
「ありがとう! でも実はもう予定が入っちゃっているんだ。誘ってくれてうれしかったから、今度はこっちから誘ってもいい?」
みたいに話をつなげて行けば、相手は傷ついたりしないどころか、むしろ喜んでくれるかもしれません。
ただし、ウソやお世辞はやめときましょね。必ず破綻しますから……。
さて、あなたはこんなコトを知りたいと思いませんか?
- ケンカになりにくいコミュニケーション術
- 悪い予感がよく当たるヒミツ
- やたら攻撃的な人への上手な接し方
- 人間って死んだらどうなっちゃう?
そんな疑問にお答えした音声ファイルを4本作りました! メルマガを購読していただくだけで全部あなたに差し上げちゃいます。
『イカナルメルマガ』は、どうやって行動したらあなたの現実を変えてココロを軽やかにできるか、わかりやすくお伝えします。
もちろん、いつでも購読解除もできますので、こちらからご購読を!
※ケータイやスマホの方、受信許可設定をお忘れずに!
今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
咲坂好宥
コメント