怒りの正体

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怒りの正体、ご存知ですか?


今日は人間関係を良くするための強い味方になる、あるヒミツについてお話しします。

これがわかっていないと、相手のホントの気持ちが理解できないので、関係は悪化したまま時間だけが過ぎて行くことになります。

でもこのヒミツを理解していれば、あなたの優しさをフルに発揮できて、どう対応したらいいのか、直感的にわかるようになります。

まさに知っているといないとでは天と地の差になるそのヒミツとは、「怒りの正体」。


最初の結婚の頃、奥さんはしょっちゅうぼくに怒っていました。その怒りに対して、ぼくも真っ向勝負の怒りで対抗していたんですね。

結局、溝はどんどん深まって行き、修復できなくなりました。あの時、ぼくが怒りの正体を知っていたら、もう少し違う展開になったかもしれません。

……うーん、そうでもないか(笑)

まーいずれにしても、あなたにはぜひ知っておいていただきたいので、しっかり聴いてくださいね。


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「怒り」は偽りの感情です

「咲坂さん、ナニ言ってるの? “喜怒哀楽”って言うように、怒りっていうのは大昔から立派な“感情”だよ?」

はい、一般的にはそうですよね。でも、心理学的にはちょっと違う解釈をします。

じゃ、「怒りって一体何よ?」って話ですが、「第二感情」なんて呼ばれています。例えて言うなら「感情のフタ」です。

ぼくらの中に、いろんな感情が収まっている「ココロの壺」があるとしましょう。

ココロの壺

壺の中にはココロの奥底、つまり深層心理で感じている「ホントの」感情が入っています。

深層心理

「シンソーシンリ? 何それおいしーの?」

という無邪気なあなたは、すぐになんかうまいモンでも食べに行くか、またはこちらの記事↓をご覧ください。

うまく行かないのは、偶然じゃありませんよ。
「こうしたい」「こうあってほしい」とぼくらが望んでいるコトと現実が一致していないなら、そこには必ず原因があります。「あなたの願い」よりももっと強いパワーの何者かが邪魔をしているとしたら、その何者かって一体誰…?


ぼくらは、ココロの壺の底の方にある感情には気づきませんが、上の方に上がって来るにつれてモヤモヤっと感じてきます。

そして、その感情がココロの壺の一番上まで上がって来ると、ぼくらはそれを自覚するってイメージしてみてください。

で、上の方に上がって来た感情の中身によっては、それを自覚するのが耐えられない時だってありますよね。

そんな時ぼくらは、「怒り」という強力なアイテムを使って、ココロの壺からホントの感情が出てこないようにフタをするのです。

「怒り」って強烈なパワーなので、怒りを感じている時は、アタマの中はそれで一杯になるじゃないですか。

つまり、怒っている時だけは、感じたくなかった「ホントの」感情を自覚せずにすみますよね。

ってコトは、人が何かに怒りを感じる時、その下に別の感情が隠されているかもしれないってワケです。


怒りの正体

「なるほどー。じゃあ咲坂さん、そのホントの感情ってナニ?」

はい、それは感じるのが耐えられないような感情です。簡単に言えば、

「さみしい」
「悲しい」
「つらい」

みたいなモノですね。だから、キレちゃうんですよ。

例えば、「そんな報告聞いてないぞっ!」と部下をどなり散らす部長さん。その怒りの下には、こんな気持ちが隠れているかもしれません。

『こいつはオレを軽く見ているから報告しないんだ! …でもそれもそうだよなぁ。いつも虚勢張ってるけど、ホントはいつもビクビクしている無能な小市民だしなぁ。ちくしょう、部下にばかにされるオレってなんてダメな奴だ。かなしいなぁ……。

そう、部長さんの怒りの下にあるホントの感情は、「かなしいなぁ」かもしれません。


相手が重要な人だからこそ

この怒りの下にある「さみしい」「悲しい」「つらい」って感情ですが、これは誰かれ構わず感じるワケじゃありません。

駅前でベロベロに酔っぱらって何かわめき散らしているおっちゃんに何か言われても、別にさみしくも悲しくもないですよね(笑)

つまり、さみしいとか悲しいとか感じるのは、少なくともココロが揺さぶられるような相手だってコト。それはすごく好きな人かもしれませんし、すごくキライな人かもしれません。

いずれにしても、相手が重要人物だってコトです。「好き」と「キライ」は実は似たようなものなんですが、この話はまた別の機会に。

その人にとって重要な人、大切な人が相手だからこそ、さみしくて悲しいワケなんです。

そう、「さみしい」「悲しい」「つらい」という気持ちの更に下には、

「大切にしてほしい」
「愛してほしい」
「認めてほしい」

というような気持ちがあるんですよ!
もう一度まとめると、こんな感じです。

「怒 り」
  ↓
「さみしい」
「悲しい」
「つらい」
  ↓
「大切にしてほしい」
「愛してほしい」
「認めてほしい」

重要人物だからこそ



その怒りの意味を想像しよう

あなたがもし、パートナーや親御さんから怒りをぶつけられたなら、その人のココロの奥底にはそんな気持ちが潜んでいるかもしれません。

「何言ってるの咲坂さん! あいつに限ってそんなワケないよっ!」

ええ、お気持ちはよくわかります。でも、受け入れちゃった方が早く前に進めるかもしれませんよ。

じゃ、その方はホントはどんな気持ちをあなたに感じているんでしょうか。エクササイズで想像してみませんか?


『STEP1』

身近な人に怒りをぶつけられた出来事を思い出してください。


『STEP2』

その人の怒りを、「さみしい」「悲しい」「つらい」と自動的に変換してください。「そんなワケない!」ってお気持ちはわかりますが、今すぐ自動的に変換してください。

OKですか?


『STEP3』

その人があなたに対して、「さみしい」「悲しい」「つらい」と感じたとして、なぜなのか理由を考えてみましょう。



エクササイズは以上です。

掘り下げて行けば行くほど、ココロの奥底の下の方にあるのは、「愛」なんですよね。


「愛されたい。」

そして、

「愛したい。」


もしかしたら、あなたは愛されているんじゃないでしょうか。

ただ、その方は伝え方が超ヘタなだけ。自分に自信がなくて、不安なだけ。


実は、みんな大して変わらないのかもしれません。


その人も。

ぼくも。

あなたも。

実は、みんな大して変わらない



「咲坂さん、相手の怒りの正体はわかったけど、逆にこっちが怒っちゃった時はどうしたらいいの?」

ですよね、そんなあなたはこの記事↓をご覧ください!

あなたはこうやって怒ればいい
怒りというのは「感情のフタ」です。「さみしい・悲しい・つらい」という気持ちを感じたら耐えられないので、ぼくらは怒りでアタマを一杯にするのです。では怒りを感じた時どう対処したらいいのでしょうか。





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今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

咲坂好宥


 

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