怒りを感じてもすぐにケロッと収まる人、いつまでも炭火のようにくすぶり続ける人……感じ方も収まり方も人それぞれですよね。
怒りの処理の仕方には個人差があるみたいです。そして、そうである以上は自分と同じペースでの処理を相手に求めるのには無理があります。
「執念深いなぁ」とうんざりしたとしても、相手にとってはまだ処理しきれていない怒りなのだからしょうがないワケで。
そうなると、どっちのペースが正しいかとかいう問題じゃないんですよね。
怒りに限らず、相手が感情を処理できるペースはあなたとは違います。
このことに気づけるだけでも、コミュニケーションの仕方は変わってきますよね。
そんな視点で今回のQ&Aを理解していただけたらうれしく思います。
【相談者:20代男性】
彼女が執念深くて疲れます。いつまでも同じことで文句を言われたり、ちゃんと謝っているのにいつまでも怒っていたりします。
つい、「いつまでおんなじことを言ってるんだよ」とキレてしまい、火に油を注いでしまいました。
正直、もうどうしたらいいかわかりません。執念深いのってなおらないんでしょうか。
A.男女の脳の違いを理解した上で、相手に合った方法を
迷宮脱出ガイドの咲坂好宥です。
同じ男性として、お気持ちよーくわかります(苦笑)
しかし、悲報をお伝えしなければなりません。
結論から言うと、彼女がいつまでも怒ったり文句を言ったりするのは、なかなか変わらないのではないかと思います。
まずは、その理由についてお話ししますね。
男と女では感情の処理方法が違う
彼女がいつまでも怒ったり不満に感じたりしたことを覚えているのは、脳の働きにおける男女の違いが影響しているかもしれません。
医師の姫野友美さんは、著書『男はなぜ急に女にフラれるのか?』で、『男と女とでは感情を処理するときの脳の場所が違う』と書かれています。
男性は、大脳辺縁系にある扁桃体で感情を処理しているらしく、この扁桃体というのは短期記憶を蓄える場所なので、男性がいつまでも感情を覚えているのが得意ではないというのも頷けますよね。
しかし、女性の場合は、感情が扁桃体から大脳皮質の前頭前野へと移動して処理されるらしいのです。
この大脳皮質は記憶の貯蔵庫ですので、不満や怒りなどの感情が長い間保存されてしまうわけです。
あなたと彼女のケンカで感じた気持ちは、それぞれ処理された脳の場所が違っていたのかもしれません。
だとすると、彼女がいつまでも文句を言ったり怒ったりするのは、“執念深いから”……というのとは、少しニュアンスが違うかもしれませんね。
怒りを解く2つのヒント
脳の働きが違うのはしょうがないとして、では、彼女の長期保存された怒りや不満をどうしたら解消できるでしょうか。
ここは女性に直接聞いた方が早そうですので、ヒアリングをしてみました。
『口だけじゃなくて、プレゼントとかもらえたら、「あ、反省して私のこと気に留めてくれてるんだな」って感じますね。何も高級なプレゼントじゃなくていいので、会う度に小さなプレゼントをもらえたら、許しちゃうかも』(20代/営業)
今までと違う行動パターンを取ってみる
たしかに、申し訳ないという気持ちは一度謝って消えるようなものではないですよね。
男性であるあなたは、短期記憶として消去してしまいたいところかもしれませんが(苦笑)、行動パターンを変えるために、会う度に謝ってみてはいかがでしょうか。
今までと違う行動を取れば、今までとは違う結果になることが多いですから。
あるいは、会う度にプチプレゼントを贈り続けるのもいいかもしれませんね。でもこれ、フェードアウトするタイミングが難しそうですが(笑)
お二人のご関係が穏やかさを取り戻せますように。
Be kind, for everyone you meet is fighting a harder battle. ~Plato / katerha
【参考文献】
・『男はなぜ急に女にフラれるのか? 』(姫野 友美・著、角川書店)
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今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
咲坂好宥
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