愛情だけでなく、好みや価値観などなど、いろんなところで、あなたとパートナーの感覚の違いを痛感することでしょう。
そこで、相手を責めたり自分を責めたり。
あるいは、まるで相手が言葉の通じない異邦人のように、何を考えているのかわからなくなってちょっと怖がったり。
でもね、そもそも自分と相手では感覚に違いがあるものなんだって前提にすることがすごく重要なんです。
その違いは、どっちが正しいとか、どっちが優れているとか、そういうもんじゃないことがほとんど。
お互いが、その前提に立って、お互いを尊重することから相互理解が始まる……そんな気がするのです。
今回の「恋愛Jp」Q&Aの背景には、そんな深ーいテーマが流れていたりすること、決して今気づいたワケじゃないですよ、今気づいたワケじゃ(汗笑)
【相談者:30代男性】
結婚したいと思っている彼女がいます。
結婚後に少しでも安定した生活を彼女に送ってほしいので、必死で働いているのですが、そういうぼくの気持ちを理解してくれず、なかなか会えないとかコミュニケーションが足りないとか文句ばかり言われて、つい口ゲンカになってしまいます。
こういうギャップを埋める方法はないのでしょうか。
A.どちらの感覚も正しいと理解した上で、できることをしましょう
脱・恋愛迷宮専門家の咲坂好宥です。
これはヒトゴトとは思えない男性も多いのではないでしょうか。
かくいうぼくも、最初の結婚でよく責められましたから、今ちょっと変な汗が出ています(笑)
それはそうと、あなたはNHK朝の連続TV小説で放送されていた『花子とアン』をご存知ですか? 『赤毛のアン』の翻訳者、村岡花子さんの生涯を描いた大人気ドラマです。DVDも販売されていますね。
あなたのお話で思い出したのが、主人公・花子の腹心の友・蓮子と、夫の伝助の関係です。
蓮子は伯爵家の令嬢なんですが、政略結婚で炭鉱王・伝助の元に嫁ぎます。でも、心の通わない結婚生活を送り、やがて……というストーリー。
また変な汗が出てきました(笑)
詳しくはNHKのウェブサイトか大ファンのお知り合いに譲るとして、ぼくの周りで『花子とアン』ファンの女性にヒアリングをしてみましたので、ご紹介しますね。
- 『伝助さんなりに蓮子さんを愛しているのが見ていて痛いくらい伝わってくるのに、それが蓮子さんに届かないのが切ないんですよ』(35歳/事務)
- 『両方の気持ちが分かるから、たまらない気持ちになる~』(30歳/IT)
- 『ドラマとして客観的に見ていましたけど我が家も似たようなところがあるので、なんだか複雑で……』(40歳/主婦)
政略結婚とはいえ、伝助は蓮子に一目ぼれしたのですが、言葉でうまく愛情表現ができない不器用な人なんです。
彼にとっては、蓮子に何不自由ない暮らしを与えることが最大の愛情表現なのですが、蓮子にはそれが愛情と伝わりません。
この辺が、あなたのお話に重なっていませんか?
求める愛情表現には差があることを理解する
残念ながら、この二人の間には、「愛情表現の違い」「愛情表現の違いに対する理解不足」がありますが、あなたと彼女との間にも同じものがあるかもしれませんね。
男女はそれぞれ何を愛情と受け止めているのでしょうか?
一般的に男性は、言葉よりもこんなことで愛情を示そうとする傾向にあります。
- (一度にまとめてドンとした)プレゼント、お金(生活費)、ご馳走する
- 困ったことを解決してあげる
- 身を守ってあげる
一方、女性が愛されていると感じるには、ちょっと違う傾向があるようです。
- 言葉を使った思いやりの表現
- マメな愛情表現(プレゼントの場合、チョコチョコと)
また、男女差とは別に、神経言語プログラミング(NLP)という学問によると、人間は感覚の優位性という点で、大きく分けて視覚派、聴覚派、身体感覚派、の3つのタイプがあると言われています。
ものすごーく乱暴にたとえると、目を閉じて赤いリンゴをありありとイメージできるのが視覚派タイプ、目を閉じて波の音をありありとイメージできるのが聴覚派タイプ、目を閉じてお気に入りのタオルの肌触りをありありとイメージできるのが身体感覚派タイプ、といったところでしょうか。
この3タイプ、それぞれ感覚の鋭敏さの方向性が違うので、愛情の確かめ方にも微妙に差があります。
具体的な傾向は次の通りです。
- 視覚派タイプの人は、プレゼントなど目に見えるもので愛情を確認しやすい
- 聴覚派タイプの人は、言葉で表現することで愛情を確認しやすい
- 身体感覚派タイプの人は、触れ合いや一緒に時間を過ごすことで愛情を確認しやすい
自分の感性も、相手の感性も尊重する
もちろん個人差がありますが、いずれにしても自分と相手では愛情表現に違いがあるかもしれない、と気づくことは大切ですね。
そして、もっと大切なことは、「そのどちらが正しいとか間違っているとかいうことはない」と理解した上で、相手の愛情表現も正しいと尊重することです。
あなたが必死に働いているそのお気持ちは立派な愛情だと思います。ですから、彼女が違う愛情表現を求めているからといって、あなたの愛情を否定する必要はありません。
ただ、彼女が求めている愛情がちょっと違うのなら、そこをフォローするのも相手への愛情ですよね。愛を育てていくというのは、そういうことの積み重ねではないでしょうか。
慌ただしい日々の中では、なかなかそんな余裕はないことも、元々そっち方面の表現が得意でないのも、よーくわかります。
でも、それだからこそ、あなたが慣れない愛情表現を頑張っているその変化、彼女は見逃さないと思いますよ。
上手にできなくても、とにかくやってみましょう。うまくいきますように!
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今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
咲坂好宥
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